飲食店などで使うプリンターはブラザーの機種が選ばれることが多い。なぜかと言うと、FAXや電話機能まで対応しているからだ。
家電量販店で販売のあるキヤノン、エプソン、ブラザーのメーカー3社の中では唯一電話付きプリンターを販売している。
携帯電話があるおかげで、自宅に固定電話をひかなくなったし、FAXもメールの時代なので使うケースはかなり狭まってきているとは思うが、個人経営のお店や、小規模オフィスを経営している人にとってはプリンターと電話の一体型は重宝すると思います。
このページでは電話付きのプリンターの事前準備や、知っておくこと、電話付きプリンターの全機種を比較・紹介していきます。
目次
1台5役のプリンター
ブラザーから販売している電話機付きプリンターは3機種のみの展開となっていますが、根本の機能一緒になります。
【プリント、コピー、スキャン、FAX、電話】の1台5役のプリンターになります。
プリントは文字通り、パソコンからの印刷機能。コピーは原稿台に原本を置いて複製する機能。スキャンは原稿台に置いた書類などをパソコンにPDFファイルなどにして画像データ化する機能。FAXは相手にFAXデータを送信、受信する機能です。
これら全ての機能が一体となっており、高機能ですね。
買う前の事前準備
まずは電話とFAXの対応をするために電話回線の契約が必要になります。NTTさんや、インターネットにプラスしたIP電話の契約を済ませる必要があります。
既に固定回線の番号をお持ちの方は問題なしです。
あとは、かかってきた電話番号をプリンターの方に通知させたかったり、電話帳に登録した名前を表示させたいなどの希望がある人はナンバーディスプレイの契約も必要なになりますので、電話契約したタイミングでオプションとして追加登録しておいてください。
知っておくこと
1つの番号で電話、FAXが使える
電話番号の契約が済むと固定電話の番号が割り振られます。1つの番号で電話もFAXも使用できます。
このプリンターは電話の信号がある時は電話を通知し、FAXの信号が届いた時はFAXに自動で振り分けられます。
2つの番号をプリンターに設定はできませんので気をつけてください。
例えば、電話番号とFAX番号を2回線持っている方などです。
電話の無線化はできない
今時のプリンターはWiFi接続は当たり前の機能の一つになりますが、電話の無線化は出来ません。
パソコンやスマホなどはWiFiルーター経由での印刷が可能になりますが、電話・FAXについてはケーブルがモジュラーケーブル(電話線)となり、プリンター本体とモデムをケーブルで接続する必要が出てきます。接続が必ず必要になると言うことはプリンターを配置する場所の選定はしっかりしておくべきでしょう。
昔の電話子機は使えない
既にブラザーの電話子機付きプリンターを使用していて、子機があるから使いまわしたいと考えている方いらっしゃるかもしれませが、対応はしていません。
そもそもプリンターと電話の子機は製造段階でペアリングされていますので、他の機種の電話子機とは接続しないようになっています。
増設用の子機を別に購入していただければ、追加できます。
後で増設子機は購入すると高い
プリンターによっては電話子機を1つにするか2つにするか選べる機種があります。後で増設すると1台につき18,000円もしますので、増やす予定がある場合は初めから子機2台付きを選んでおく方が割安になっていいでしょう。
電話付きプリンターの全機種紹介
電話付きのプリンターはブラザーから販売されている3機種のみになります。ちなみにインク数は4色タイプになりますので文章、写真画質は全く一緒になります。
3機種については、使用するインク型番が異なるのでインクコストの差や本体性能が違いますので使う用途によって選んでみてください。
MFC-J738DN/DWN
一番安価な必要最低限の機能がついた電話・FAX機能付きプリンターです。3機種のなかで一番安くて買いやすいモデルです。デメリットな点としては、印刷スピードが遅い、両面印刷が対応していない、ADF機能がないので複数枚のFAXやコピーは手間がかかることなどです。とにかく安く電話機付きプリンターを買いたい場合はこのMFC-J738DN/DWNがオススメです。
MFC-J998DN/DWN
画質面などは上述したMFC-J738DN/DWNと変わらないが高機能、高スペックなモデル。印刷スピードが速くなり、両面印刷も対応。CDレーベル印刷機能やADF機能も搭載しているので作業効率もアップすると思います。USBメモリから直接印刷やUSBに直接スキャンなども対応しているので高スペックなモデルを検討している方はオススメです。
MFC-J1605DN
電話機付きで1番オススメのプリンター。電話機付きプリンター3つのなかで一番の低コストファーストタンクモデル。他の2機種はインク台が高く、モノクロ文章2.7円、カラー文章8.4円となりますが、このMFC-J1605DNはモノクロ文章0.7円と4分の1のコストカット、カラー文章3.7円と約2分の1にコストカットしているので桁違いにインク代金が安くなります。FAXなども自動受信で勝手に印刷がかかりますし、自動クリーニングでインクを勝手に消費されていく傾向にあるのでインク代が安く、交換の手間が省けるこのプリンターはオススメです。性能面ではMFC-J998DN/DWNとほぼ同等で高スペックな機種です。CDのレーベル印刷機能は付いていませんが、それがいらなければ他に悪いところがないプリンターです。
まとめ
電話付きのプリンターは数が少ないので、自分の用途にあったモデルを選びやすいのではないでしょうか?
インク代の安いプリンターが各メーカーから販売されていますので、今後は大容量タンク式プリンターを選ぶことが、プリンターを使うユーザーにとってはとても大事な様に思えます。
ちなみに電話やFAXが付いていないモデルの方がプリンターの種類はかなり多くなるので、コンパクトなプリンターが欲しいとか写真にこだわりたいとか電話機付きにはないニーズのモデルを選ぶ選択肢が増えますので、電話なしモデルを検討してみるのもいいと思います。
下記にリンクを貼っておきますので気になる方はチェックしてみてください。