プリンターはインク代が高い。
インクがなくなって買いに行くたびにインクの値段の高さにため息が出ます。
皆さんも同じような思いをしているのではないのでしょうか。
インク代が高いとどうしても出てくる考えは、互換インクを使うかどうかの選択です。
純正インクと比べて圧倒的にインク代が安いので、互換インクに目が行ってしまいます。
例えば、キヤノンの純正インクBCI-351XL+350XL/6MPと言うインクはAmazonで¥6,699ですが、とにかく安い互換インクだと¥1000ぐらいで販売があります。
この値段の差は大きすぎます。
量販店で純正インクを買おうとしても、互換インクを勧めてくるケースもあるぐらいです。
ユーザーにとってインク代を安くすることはかなり大きいメリットになりますので使いたいですね。
ただし、互換インクを使用するリスクが必ずあるのでそれを理解した上で使用してください。
この記事では
Check
- プリンターのインクは純正ではなく互換インクを使っていいのか
- 互換インクを使って起こりうるリスク
などを書いています。
目次
そもそも何でプリンターはインクが高いの?
ズバリ言うとメーカーはインクで儲けるからです。
もちろんインクの品質も高いこともあるでしょうが、さすがにあの少ししか入っていない量で5000〜6000円は高すぎです。
プリンターメーカーがインク代を高くする理由は、プリンター本体をかなり安く提供している分、インクで利益をあげることが必要になってきます。
プリンター需要が減ってきている中、プリンターをまず買ってもらうことが重要になっているので、10年前と比べて本体代金が格段に安くなりました。
本体代金が下がっている分、インク代が上がってしまうと言う負の要因になっています。
維持費が高いというのは、スマホを購入する場合に似ているような気がします。スマホを買う時、分割で買う人が圧倒的に多いと思います。
初めの諸経費ほぼ0円なのに対して月々の料金は割賦金を上乗せされて高くなってしまいます。
プリンターも同じです。本体はかなり安いのに対して維持費が高くつく。アフターマーケットの一つと言えるでしょう。
ちなみに余談ですが、プリンターメーカーが数年に1度インクの型番を変更する理由もお伝えしましょう。
それは互換インクメーカー対策です。プリンターメーカーはインクで儲けるスタイルなので、互換インクメーカーにインクが流れていくのを嫌います。
なので、数年に1度インクの型番を変えることで、互換インクメーカーが作っていない新しいインクを発売して純正インクを買ってもらおうとしているのです。ただし、発売してから1年ぐらいで互換インクメーカーは純正インクの解析を行い、再び互換インクの販売をしだします。イタチごっこですね。
互換インクを使用することで起こりうること
互換インクの使用は維持費をかなり落とせることはわかりますが、どんなことがデメリットになってくるのでしょうか?
ここからは互換インクを使ったことで起こりうることを紹介していきます。
インクカートリッジの認識が全くしない
インクカートリッジには電子制御するチップが付いています。プリンター側もチップを読み取って純正か互換かを判断しています。
そして互換インクの場合は稀にチップが読み取らずインクが入っていない事になってしまいます。
チップが読み取らない場合、互換インクメーカーさんも流石に交換や返品をしてはくれると思いますが、面倒ですね。めんどくさがってしまい、そのまま無駄に捨てる事が多いのではないのでしょうか。
インクが乾きやすく、目詰まりしやすい
インクの成分(粒子)は純正インクと違います。
互換インクは純正インクよりも乾きやすく目詰まりしやすいと言われています。メンテナンスの頻度が多くなったり、目詰まりの故障リスクが上がってしまいます。
プリンターメーカーはインクとプリンター本体の開発を一緒に行っていますので、純正インクの方が間違いなく安全です。
色の仕上がりがの純正と違う色味になる
上述したとおり、プリンター本体に合わせてインクを開発していますので、プリンター本来の性能を十分に発揮するためには純正インクがオススメです。
写真などのカラー印刷では互換インクを使用すると純正インクとの色の仕上がりが変わりますので、写真印刷が多くて、なるべく綺麗に印刷したい、こだわっているという方は純正インクを使った方がいいでしょう。
文章印刷がメインでこだわりがなければ互換インクで問題はないと思います。
メーカー保証が切れる
メーカー保証は基本的に1年間あります。自然故障の際に無償で何度でも修理の対応をしてくれますが、メーカー保証内で互換インクを使うと保証は無くなってしまいます。どんなに初期不良だったとしても、実費での修理になります。
インクカートリッジはチップで制御をしていますので、一度互換インクをつけるとプリンターに履歴が残るので、メーカーには必ずバレてしまいますので気をつけてください。
オススメなのは、1年間は純正インクを使い、メーカー保証が切れた後に互換インクを使用していく事です。
本体が壊れるリスクが上がる
これは必ず壊れる、必ず互換インクのせい、とは言い切れませんが、プリンター本体の故障のリスクが上がります。
急にエラーが出たり、電源がつかない現象の報告もあるのでやはり互換インクにはリスクが伴うのです。
壊れるリスクがあることを理解した上で使っていく、互換インク派!
前項目で述べた内容のリスクを理解したのであれば、互換インクでの運用がお勧めになってきます。
ただし、メーカー保証の兼ね合いがありますので1年はメーカー純正インクを使っていくことをお勧めしています。
しっかり純正インクを使いたいと思う人の2パターン
壊れるのも失敗もしたくない人にとっては純正インクを使っていく事がいいでしょう。
本来のプリンターにとってもいい事です。
純正インクを使う人に当てはまる2パターンです。
印刷をほぼしないなら、高くても純正インクを使う
プリンターは定期的に使う事がメンテナンスになります。あまり印刷しない人にとっては純正インクを使っていても目詰まりのリスクがありますので、さらに詰まりやすい互換インクを使うのはあまりにもリスキーです。
少々インク代は高くなりますが、純正インクを使っていくことをオススメします。
そこそこ印刷する人は大容量タンク式プリンターを使う
純正インクを使って大事に使っていきたいし、だけどインク代は安い方がいいという人にオススメなのは「大容量タンク式プリンター」を使っていく事です。
今はプリンターメーカーはインク代が高いモデルだけではなく、桁違いにインク代が安くなるプリンターの販売も行っています。
ちなみにこの「大容量タンク式プリンター」は互換インクよりもインク代が安いので、プリンターを使う全ての人にオススメしたいプリンターとなっています。
下記にリンクを貼っておきますので気になる人はチェックしてみてください。
桁違いに低コスト!大容量タンk大容量タンク式プリンター徹底比較
オススメの互換インクメーカー
ここからは互換インクを使用する人にオススメの互換インクを紹介していきます。
ただただ安いものを選ぶのもいいですが、なるべく安心して使えるメーカーを選ぶことも重要かと思います。
Amzonなどでは中国などの海外の会社が販売している互換インクで激安なものもありますが、日本のメーカーで安心できるメーカーをご紹介します。
これから紹介するメーカーは電話サポートもしっかりしているので安心です。
エコリカ
リサイクルインクメーカーの中では1番有名な会社。
リサイクルカートリッジの販売なので、純正インクのカートリッジを量販店やホームセンターなどで回収して再度インクを充填し販売する。
ジット
エコリカと一緒でリサイクルカートリッジでのインクの販売。
インクカートリッジが不良品だったり、プリンター本体が互換インクが原因で故障してしまった場合などに、カートリッジ使用推奨期限内であればの品質保証をしている。
プレジール
リサイクルの方式ではなく、新規でカートリッジケースも製造している。
対象のインクであれば、プリンターのメーカー保証開始から3年間の保証があるため、万が一インクが原因で故障した場合は修理代金を補填してくれます。
まとめ
結論、互換インクを使っていいかと言うと、使わないで維持できるのなら互換インクはあまりオススメしません。
インク代が高くてプリンターメーカーさんを恨んでしまいそうですが、純正インクで運用していく事が筆者としては1番のオススメになります。
ただし、壊れるリスクなどを全て受け入れてとにかくインク代を安くしたいのであれば、互換インクの使用はOKだと思います。
もしくは、互換インクよりもインク代の安い「大容量タンク式プリンター」が今はプリンターメーカーさんから販売がありますので、古いプリンターを切り替えることもオススメになります。
気兼ねなく印刷できるプリンター環境を作ってあげることもとても重要になっていくと思います。