2020年8月にキヤノンから新しい家庭用の複合プリンターの発売が3機種ありました。どの商品もオススメになりますが、この記事ではどのプリンターを購入するのが1番自分に合っているか書いていきます。
是非プリンター選びの参考にしてください。
目次
2020年新商品 3機種【XK90,TS8430,TS7430】
今回の新商品3機種のラインナップはこちらです。
プレミアムフラッグシップモデル 「XK90」
オススメな人:印刷が多い人、写真高画質を目的としている人、良いものが欲しい人、印刷コストを抑えたい人
ハイスペックモデル 「TS8430」
オススメな人:勉強・仕事と趣味をバランスよく使っている人、とにかく迷わずにプリンターを買いたい人
スタイリッシュモデル 「TS7430」
自分に合うプリンターがあったら詳細部分を読み進めてみてください。
進化した箇所
今までのプリンターから進化した点についてまとめました。
WiFiを5GHz帯での接続が可能(TS8430,XK90,TS7430)
今回から高速で安定した通信帯の5GHz帯でのWiFi接続が可能になりました。今までのプリンターはWiFi接続する際には2.4GHz帯の電波のみ接続が可能でしたので、電波干渉に弱く不安定になってしまう事がありました。5GHz帯の電波を使えるのは嬉しい事ですね。ただし、壁や扉などの障害物には弱いので、5GHzと2.4GHzを併用していくのが良いかもしれませんね。
iPhone iPadのカメラ機能によるQRコード接続が可能(TS8430,XK90,TS7430)
この機能はiPhone iPadのみの機能ですが、WiFIをダイレクトで接続するときにSSIDやパスワードを入力せずに、カメラでQRコードを読みこむだけで接続できてしまう機能です。無線接続が煩わしいと思う方や機械が苦手な方にとってはオススメな機能です。
写真L版印刷スピードが早い(XK90)
この進化はXK90にフラッグシップモデルのみですが、L版写真印刷の高速化が図られています。L版写真1枚印刷するのに前機種のXK60では14秒だったのに対して、XK90の場合10秒なので、4秒の短縮となります。ちなみに写真印刷のスピードは少し早くなりましたが、文章の印刷スピードは変わっていません。個人的意見としてはこの進化に関してはどうでも良い感じがします。TS8430もTS7430も18秒ですし、元々十分早いと感じます。ただし、大量に写真印刷する方にとってはオススメポイントですかね。
Google Classroomに対応
そもそもGoogle Classroomはグーグルが開発した学校向けのWebサービスで、課題作成や、配布、採点などを簡素化するためのツールです。キヤノンプリンターでGoogle Classroomに対応した事でプリンターの液晶画面から印刷ができるようになったと言う事です。今の段階ではGoogle Classroomを導入している学校はまだ少ないのが現状ですので、あまり使用することはないかと思います。いずれ普及していくとオススメなポイントになるかもれません。ちなみにGoogle Classroomはパソコンやスマホからでも普通に印刷はできます。
以上の4点が前回の機種からの変更・進化した点でした。
それを踏まえて以下から、新プリンター3機種の詳細をご紹介していきます。
XK90の性能
XK60の後継機種として発売されたプリンター。性能面での進化は「WiFi接続時の5GHz帯の接続」「QRコードによるダイレクト接続設定」「写真印刷の印刷スピードアップ」「Google Classroomの印刷」です。
XK90は家庭用複合機のフラッグシップの位置付けでXK70に次ぐプレミアムモデル。写真が高画質の6色タイプで従来のグレーインクをフォトブルーインクに切り替え、青色のグラデーションの強化、印刷時の粒状感を低減した。写真印刷にオススメの一台です。
そして何よりもインク代を抑えられる事がオススメポイント。TS8430と比べて約30%カットしているのでインク代で困っていた方や、印刷をたくさんしたいか方にとっては良いポイントです。
昔のプリンターよりも本体のサイズが横幅37cm,奥行き34cmとかなり小さくなったので自宅に置きやすいですね。
インクも顔料の黒インクを1本使用していて、黒文字に関しては水などをかけても滲みにくいインクになります。
SDカードからのダイレクトの写真印刷にも対応していますし、両面印刷、スマホ対応、ディスクレーベル印刷なども対応していますので機能としては十分なモデルとなっています。
プリンターの液晶画面も4.3型と大きなパネルを採用しているので操作もしやすいです。
プリント時の排出トレイ自動伸縮機能も搭載しているので、プリント前にわざわざプリンターの準備をしにいかなくても良いのもありがたいです。
給紙方法は前面に普通紙A4〜A5サイズまで収納可能で、その他の用紙は(写真やハガキなど)は背面からの給紙となります。
XK90のオススメポイント
・インク代が安い
・写真が高画質
補足として書きますが、もしXK90よりもインク代をとことん安くしたい場合は「大容量タンク式プリンター」と言うものがありますので参考にしてみてください。
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TS8430の性能
TS8330の後継機種として販売されたプリンター。性能面での進化は「WiFi接続時の5GHz帯の接続」「QRコードによるダイレクト接続設定」「Google Classroomの印刷」です。
キヤノンで言うハイスペックモデルの位置付けのプリンター。性能面でもXK90とほぼ変わらないが、インクのコストが少し割高になるのと、写真の印刷スピードが少しだけ遅い。インク構成もXK90にはフォトブルーを採用しているが、TS8430ではグレーインクを採用。写真のクオリティも高いので写真印刷にも向いています。XK90とほぼ変わらない性能で本体価格が1万円程度安く購入できるのがオススメポイントです。
6色インクで顔料インクの黒も採用しているので、文章印刷時の水のにじみにも強いですし、本体のサイズもXK90と一緒の横幅37cm,奥行き34cmと小さいので設置しやすい筐体となっています。
SDカードからの写真印刷、両面印刷、スマホ対応、ディスクレーベル印刷などのも対応してし、排出トレイの自動排出機能も搭載。
キヤノンの一押しプリンターとして販売されています。プリンター選びに迷っているなら、このTS8430と言う機種をどうぞ!
TS8430のオススメポイント
・XK90とほぼ同じ性能で1万円ほど安く購入できる
・写真も文章も両方とも安定した印刷ができる
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TS7430の性能
TS7330の後継機種として販売されたプリンター。性能面での進化は「WiFi接続時の5GHz帯の接続」「QRコードによるダイレクト接続設定」「Google Classroomの印刷」です。
値段もTS8430と比べてさらに手ごろになりますので、なるべく本体の購入金額を下げたい方はTS7430がオススメです。TS8430のグレードが1つ下の位置づけのスタイリッシュモデル。
文章印刷がメインの方や、プリンターに機能はいらないと言う人にとってはオススメになります。
TS8430と比べて、液晶モニターがかなり小さい1.44型、インク数が5色の構成でカラー画質が6色タイプよりも劣ります。パソコンからの文章印刷がメインの人は関係ないので気にしなくて良いでしょう。
スマホ対応や、両面印刷はできますが、ハガキの両面は対応していないので年賀状印刷などでは片面ずつの印刷になります。ディスクレーベル印刷やSDカードからの写真印刷には対応はしないので注意が必要です。
5色のインクの内、黒の顔料インクを採用しているので文章印刷時の黒文字に関しては水などに滲みにくい。
写真印刷や文章印刷のスピードはTS8430と全く同じですし、機能や画質などを気にしないのであればTS8430よりも本体が安くなるので良いですね。
インク代も5色になるので少し落とせることもメリットになると思います。
TS7430のオススメポイント
・性能が落ちる部分はありますが、TS8430と比べて1万円ほど安く購入できるのでなるべく安くプリンターを買いたい人にはぴったり
・文章印刷がメインの人にはインク数が少なくなるのでインク代も少し下げられる
改善してほしいところ(個人的意見)
個人的な意見をここで書かせていただくと、2点改善していただきたい部分もあります。
それは給紙の部分です。MG7730時代までは前面2段給紙を採用していて、TS8030から2Way給紙(前面1段給紙+背面給紙)になりました。今なお2Way給紙のままになっています。個人的にはフロントオペレーションで全ての作業を前面のみで完結できるプリンターの方が嬉しいです。背面給紙の場合、用紙をトレイにしまっておくことはできませんし、使うたびにプリンターを前に引き出して使う必要が出たり、設置場所も背面の余裕を作っておかなければならないので、設置場所が限られてしまいます。背面からの給紙は不便と言わざるおえません。今後MG7730のように前面2段給紙になることを期待しています。
あとはインク代ですね。タンク式プリンターだとインク代が安くなったのはわかりますが、やはりカートリッジタイプのプリンターはインク代が高いですね。一つ前のプリンターインクの371、370インクよりもコストが高くなっていることも気になります。キヤノンに限ったことではないですが、もう少しインクの値段設定をプリンター市場全体で下げてくれることを願っています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。自分に合うプリンターは見つかりました?
今回ご紹介した3機種のおさらいを詳細な表にまとめました。
XK90 | TS8430 | TS7430 | |
本体価格(参考価格Amazon8/1) | 44975円 | 37163円 | 21201円 |
インク構成 | 6色 | 6色 | 5色 |
L版写真コスト | 12.5円 | 18.1円 | 17.3円 |
A4カラー文書コスト | 5.7円 | 9.9円 | 9.6円 |
L版写真印刷スピード | 10秒 | 18秒 | 18秒 |
A4カラー文書印刷スピード | 10.0 ipm | 10.0 ipm | 10.0 ipm |
A4モノクロ文書印刷スピード | 15.0 ipm | 15.0 ipm | 15.0 ipm |
液晶モニター | 4.3型タッチパネル | 4.3型タッチパネル | 1.44型 |
スマホ対応 | ○ | ○ | ○ |
WiFi 5GHz対応 | ○ | ○ | ○ |
QRコードダイレクト接続 | ○ | ○ | ○ |
両面印刷 | ○ | ○ | ○(ハガキ非対応) |
ディスクレーベル印刷 | ○ | ○ | × |
SDカードダイレクト印刷 | ○ | ○ | × |
他にも色々なメーカーでプリンターも販売されていますし、探してみるも面白いと思います。
他のオススメなプリンターとしてはインク代が桁違いに安くできる「大容量タンク式プリンター」がオススメです。
従来のカートリッジプリンターの7、8割のコストカットを図れるのでインク代が気になっている人や、印刷が多い方はオススメです。
以下にリンクも貼っておきますので気になる方はチェックしてみてください。
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パソコンの対応OS
・Windows 10,8.1,7(SP1〜)
・macOS10.12.0~(キヤノン製のドライバーの提供はなし。AirPrintを使用して印刷)