このページではプリンターを購入する前に「何をしたいのか」、そして今販売のあるプリンターで「何が出来るのか」詳細な機能を記述していきます。
現段階ではとにかくプリントだけできればいいや、と考えている方が多いと思いますが、プリンターはあとで機能を増やすことができませんから、初めから必要な機能を入れておく必要があるかと思います。
この記事を読んでおくと、意外と知られていない機能や自分が使いたい機能が見つかるかもしれないですし、ざっくりでいいので使い方をイメージしておくとプリンターの選択がしやすくなると思います。
基本的な機能
ここからはプリンターの基本的な機能や使い方の詳細です。
ただし、基本的だからと言って全てのプリンターに入ってるわけではないので自分が必要な機能をピックアップしておくと良いでしょう。
基本
最も基本となるプリンターの機能になります。
パソコンから印刷
1番基本的な機能です。パソコン内の文章データ、写真、Webページ印刷です。
スキャン
原稿をスキャナー台に置いて、文章データ、写真データをスキャンします。基本はPDFデータ、JPEGデータスキャンがメインで機種によってはTIFFデータスキャンできるプリンターもあります。
コピー
コピーも一般的な機能。原稿をスキャナー台に置いてコピー(複製)する。
カラー印刷
プリンター機種によってはモノクロ専用でカラーで印刷できないプリンターもあるので注意が必要だ。
自動両面印刷
パソコンから指定した文章ファイルの両面プリント機能。基本はA4サイズの両面印刷で、ハガキやB5サイズなどの自動両面印刷ができる機種もある。
接続方法
接続方法は基本的にはUSB接続でパソコンとプリンターが1対1でつなぎます。今はケーブルレスで接続が当たり前になりつつありますね。
無線LAN接続
基本はUSB接続でプリンターに印刷指示を出す。無線接続できるプリンターであれば、自宅にあるWiFiルーター経由で印刷指示を出すことが出来るのでワイヤレス印刷が可能だ。
有線LAN接続
自宅で有線LAN接続をするケースは少ないが、インターネットケーブル(LAN)をルーターに接続して印刷指示をかける方法。ネットワークを組む場合に有効です。対応しているプリンターは家庭用だと限られる。
WiFiダイレクト
自宅にWiFiルーターの環境がなくても、スマホやタブレットと無線で接続する方法。プリンター本体が無線の電波を発信して、その電波をスマホが受信して接続する。
スマホ
スマホでの基本的な機能になります。
スマホから印刷
最近はパソコン並みにスマホ印刷機能が充実しています。スマホから文章、写真、Webページなどの印刷ができます。
スマホにスキャン
パソコン同様、スマホやタブレットにスキャンデータを送ることができる。
便利、使いやすさ、ユーザビリティ
プリンターによっても使いやすさ、操作性が全然違います。プリンターは全部一緒と思わないでくださいね。長く使うプリンターですから使いやすいものを選びましょう。
前面給紙
印刷用紙の給紙の入れ方です。前面トレイに用紙を閉まって入れておけるタイプ。プリンターによっては1段タイプや種類の違う用紙を入れておける2段タイプがある。注意が必要なのは前面給紙でも普通紙しか入れられないタイプもあることだ。
背面給紙
プリント用紙を背面から給紙するタイプのプリンター。このタイプのプリンターだと背面にスペースが必要になることと、印刷をするたびに毎回用紙をセットする必要が出てくるのデメリットだ。ただし、厚みのある用紙の印刷に強い場合があるのがメリット。
自動電源ON /排出トレイの準備
印刷指示を出すと自動で電源が付いて、紙が出てくる排出トレイの準備を自動でしてくれる機能。パソコンとプリンターの場所が離れている場合にありがたい機能だ。この機能は基本的に上位の機種にしか付いていない機能です。
液晶パネルの有無
かなり重要項目。プリンターの設定やステータスなどの表示を行うパネル。例えば、WiFi設定、コピー設定、インク残量など。サイズも大小様々で大きて見やすいプリンターを選ぶべきである。
その他
その他にも便利機能はたくさんあります。自分が使いそうな機能はピックアップしておきましょう。
CDレーベル印刷
CD,DVDの表面に印刷出来る機能。写真データをCD-ROMなどでプレゼントする時などにキレイな盤面になるのでオススメ。出来る機種は限られる。
A3印刷
家庭用のプリンターは基本的にA4サイズがほとんどです。中にはA3印刷ができるプリンターもありますし、コピースキャンもA3対応しているプリンターもありますので必要であればしっかりと確認しておいてください。
ADF機能
ADF(オートドキュメントフィーダー)は普通紙の紙送りスキャン機能。書類などをまとめてコピーしたりスキャンできる。
携帯の赤外線通信
ガラケーの赤外線送信を利用した印刷方法。ガラケーから写真印刷ができる。
SDカードから写真印刷
パソコンやスマホを持っていなくてもプリンターは使える。SDカードから写真の印刷ができたり、コピーなどもできる。SDカードやUSBメモリからの印刷機能はプリンターの機種に限りがあるので注意。
USBメモリにスキャン
上述した印刷に加えて、SDカード、USBメモリなどにスキャンしたデータを書き込み機能。SDカード印刷ができるからと言ってスキャンができるとは限らないので必要であれば買う際に注意しよう。
さらに詳細な機能
コピーの詳細な機能
ここからはさらに詳細なコピーの機能を書いていきます。コピー機能は誰しもがよく使う機能ですのでしっかり読み込んでおいてください。
両面コピー
2面分の原稿をスキャンして、用紙に両面印刷をかけるコピー機能。
フチなしコピー
基本は文章コピーを行うときはフチありコピーになる。写真など用紙いっぱいに画像の印刷をしたい場合に使うコピー機能。
2in1/4in1コピー
基本的にはコピーの原稿1枚に対して1枚の印刷になりますが、複数枚の原稿を1枚の用紙に2面分や4面分の印刷をかけられる機能。用紙の節約になります。
枠消しコピー
文章のコピーをすると周りに黒い影などが現れる場合があります。その影(枠)を消すコピーの機能。
IDコピー
免許証やパスポートなどIDのコピーする機能。裏表の2面分スキャンで読み取り、一枚の用紙に印刷される。
冊子レイアウトコピー
冊子の様にレイアウトが組まれるコピー機能。用紙を折込んだ時に本の様な順序でコピーされる。
CDレーベルコピー
原本のCDの表面をスキャナーで読み込み、白いCDレーベルにコピーする機能。
リピートコピー
コピーしたい原本を2面分、4面分を1枚の用紙にコピーする機能。例えば、A4で作成したチラシをA5サイズで2面分をA4にコピーして半分に切れば、A5サイズのチラシがたくさん刷れる。
ミラーコピー
画像を反転させてコピーをする機能。使う用途としてはアイロンプリントなどの反転が必要な印刷に有効です。
写真コピー
すでに印刷されている昔の写真などをコピーする際にとても役立つ機能。色あせや退色してしまった写真の復元機能を搭載されているモデルも存在する。
濃度変更
文章などのコピーをする際に文字の濃さを変更できる機能。一般的なコピー機能。
倍率変更
コピーの縮小拡大ができる。プレビュー機能があるモデルだと液晶パネル内で縮小拡大の微調整ができるのでオススメ。
背景除去
原本の用紙の背景に色が付いている場合、インクを無駄にしてしまう。コピーの背景除去機能を使えば白色(低減)に近づけてくれる。
スキャンの詳細な機能
ここからはスキャン機能のさらに詳細な機能を書いていきますので、スキャン機能をよく使う方は頭に入れておくといいかもしれないですね。
フラットベットスキャン
一般的なガラスの原稿台にスキャンしたい原稿を置き、スキャニングする方法。冊子や免許証などのコピーができる。
ADFスキャン
複数枚の原稿がある場合などに一気に流し込んでスキャンできる便利な機能。家庭用のプリンターだと限られる。
外部メモリスキャン
パソコンを起動せずに、SDカードやUSBメモリに直接データを書き込める機能。意外に付いているプリンターは少ない。
解像度変更
解像度の変更を行えるのでデータを小さくしたい場合などには便利です。
JPEGデータにスキャン
スキャンデータをJPEG(写真)データにできる。
PDFデータにスキャン
スキャンデータをPDF(文章)データにできる。
TIFFデータにスキャン
スキャンデータをTIFF(圧縮画像)データにできる。
OCR機能
文章のスキャンしたデータをテキスト化する機能。プリンターに搭載されている機能は性能は低い。
クラウドにスキャン
あらかじめ登録しておいたクラウドサービスにスキャンデータ(写真、文章)をアップロードする機能。
スマホの詳細な機能
スマホ需要はかなり伸びていてパソコン並みに操作ができ、機能も充実しています。今までスマホ対応していないプリンターを持っていた人にとっては、印刷頻度が増えるんじゃないでしょうか。
写真印刷
スマホ内の撮った写真を印刷する機能。メーカーが出しているアプリを使うとレイアウトや画像の変更などできる。
文章印刷
エクセル、ワード、パワーポイント、PDF印刷などができる。印刷出来る文章ファイルはスマホアプリに依存する。
写真スキャン
写真をスキャンして、画像データ化してスマホに送る機能。JPEGデータでのスキャンです。
文章スキャン
文章をスキャンしてPDFデータ化してスマホに送る機能。
年賀状印刷
メーカーが出しているスマホアプリで、デザイン面や宛名面の印刷をかけられる。スマホに住所録の登録なども出来る。
メモリーカードアクセス
かなり限られたプリンターのみに搭載されている機能。プリンターに読み込ませたSDカードにスマホからアクセスでき、写真の取り込みや、書き込みが出来る機能。
Webページ印刷
スマホで閲覧したWebページの印刷ができる、パソコンを使わずに印刷出来るので便利です。
パソコンを使わずに、液晶パネルのみ操作で出来る機能
パソコンを持っていないくてもプリンターによってはいろいろなことができます。そもそも液晶パネルがないモデルもあるので気をつけて購入しましょう。
SDカードから写真印刷
SDカードに入っている写真データ(JPEGファイル)の印刷です。
USBメモリから写真印刷
USBメモリに入っている写真データ(JPEGファイル)の印刷です。
SDカードへスキャン
写真スキャンデータ(JPEGファイル)や文章スキャンデータ(PDFファイル)のSDカードへの直接書き込む機能です。
USBメモリにスキャン
写真スキャンデータ(JPEGファイル)や文章スキャンデータ(PDFファイル)のUSBメモリへの直接書き込む機能です。
クラウドにスキャン
あらかじめ登録しておいたクラウドサービスへ、写真スキャンデータ(JPEGファイル)や文章スキャンデータ(PDFファイル)をアップロードする機能です。
写真トリミング印刷
写真印刷時に写真データをトリミング(切り取り)できる機能。
写真手書きナビ印刷
写真データに文字装飾を行える機能。一度写真データのシートを印刷して文字を書き込み、再度スキャンして写真印刷する流れ。
デザインペーパー
様々な模様が印刷出来る。工作物などに使える。
スケジュール
週間カレンダーや時間帯スケジュールの印刷ができます。
カレンダー
シンプルなカレンダー印刷から、写真画像付きのカレンダーまで作れます。
塗り絵印刷
写真データを白黒の輪郭だけで表現をして、塗り絵用紙が印刷できます。
ポスター印刷
A4サイズしか印刷できないプリンターで、A1サイズやA2サイズの大型ポスターの印刷ができる。A4を複数枚分割印刷して貼り合わせて作成していく。
SDからディスクレーベル印刷
SDカードに入っている写真データをCDレーベルに印刷をかける機能。
SDからディスクケース印刷
CDやDVDのディスクのケースを作成できる機能。SDカードに入っている写真データの印刷になります。
SDカードスロットからの写真印刷で出来る機能
パソコンを使わずにSDカードに入ってる写真データを直接プリンターだけで印刷をかけられます。パソコンを持っていない人で写真の作品印刷をしたい方などは要チェックです。機能の差はプリンターによってかなり違っていますので購入の際は注意が必要です。
ノーマル
用紙いっぱい(フチなし)に写真印刷をする基本の印刷。
インデックス印刷
印刷した写真を1枚の写真用紙にまとめてサムネイルみたいに印刷をかける機能。大量にある写真選びや写真整理などにオススメの使い方です。
コラージュ印刷
写真をコラージュできます。例えば、2枚の写真を1枚にしたり、レイアウトを決めたりできます。
フォトブック印刷
メーカー独自にフォトブックが発売されている用紙に印刷ができる。テンプレートがあるので誰でも簡単にフォトブックが作れる。
フチあり印刷
写真にフチを付けられる。フチなし写真と比べて、印象がガラリと変わるので写真が好きな人はオススメの印刷方法。機種によってフチの太さが選べたり、黒いフチを付けられるプリンターもある。
撮影情報付き印刷
カメラで撮った写真のデータを印刷出来る機能。例えば、カメラ型番、レンズ型番、シャッタースピードや露出などの印字が出来るのでカメラ好きの人はオススメの機能です。
オーダーシート印刷
インデックス印刷みたいにデータの一覧を印刷をして、その用紙に印刷したい写真枚数を書き込み、スキャナーで読み取って印刷がかけられる。パソコンを使わずに写真印刷が多い人はこの機能はかなり重宝すると思います。
スマホのアプリやパソコンのソフトから印刷出来る事
メーカーから出されているドライバーやアプリ、ソフトからの印刷でできる機能は様々あります。
カレンダー
スマホやパソコンからカレンダーの印刷ができます。写真レイアウトも直感的に操作できます。
名刺
一枚単位で印刷出来るプリンターや名刺10枚綴りの用紙が対応しているプリンターがあります。
写真
一眼レフなどの高画質な写真に対してはパソコンから指示を出したほうが細かい設定などに対応しているので便利です。
コラージュ写真
写真のコラージュもパソコンやスマホからの操作が分かりやすくなっていますし、動作も軽くオススメです。
シール
プリクラみたいな分割写真や大きなデカールシールなども作れます。
ディスクレーベル
CDやDVDのレーベルに写真や文字装飾ができます。テンプレートも多数あるのでデザイン面もキレイに整えられます。
ディスクケース
CD,DVDのディスクケースの印刷。写真、文字装飾も出来るのでキレイなレイアウトが組めます。
証明写真
免許証提出などで使う6分割の証明写真の印刷ができます。
マグネット
専用のマグネット用紙の表面に印刷できます。
アイロンプリント
Tシャツなどを作るときに使うアイロンプリント用紙に印刷できます。
ネイルシール
専用のネイル用紙にネイルデザインを印刷して、手軽にネイルを楽しむ事ができる。
ペーパークラフト
ペーパークラフトのデザインをメーカーが公開しているので、印刷して楽しむ事ができる。
年賀はがき
年賀状のデザイン面をレイアウトして印刷できたり、宛名面を印刷出来る。
デザインペーパー
様々な模様が印刷出来る。工作物などに使える。
ラベルシール
送付先住所や氏名など様々な用途で使うシール紙への印刷
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たくさんの機能がありますね。その他にも出来ることは意外とまだあります。
この中から必要な機能はしっかりピックアップしておくことをお勧めします。